ビースト

5人が参加

人間はここをアフリカと呼んでいる。しかし、ライオンのぼくはここ以外の場所を知らない。だから、ここが世界の全てだ。ニホンオオカミやシロクマだって見たことない。それが当然だ。あるとき優しい顔した男がやってきた。虫も殺さない顔をして。
暗黒大陸ーーーーーーそう形容されるところ。弱肉強食の世界。こんな優しい男が来るなんて場違いだ。何か企んでいるに違いない。少し警戒をした。
男はまずぼくを写真におそるおそる撮った。カメラよりも薄い機械(のちにスマホと知ったが)を使って。ぼくはガルルッと威嚇した。男は一瞬ビクッとしたが、もとの虫も殺さない顔に戻った。
ぼくは自然と男に警戒心をほどいていた。男はそれに気づいたのかより近づいてきた。そして、ぼくの横で誰かと話していた。電話の途中、かれはものすごく喜んでいた。
ぼくの前にシマウマの肉を与えた。そして、かれは来るようにとジェスチャーした。ぼくは従った。すると、そこには檻があった。ぼくは肉しか見えていなかった。
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