100個のお願い!

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Hundred-それは100を意味する英単語。誰もを引きつける特別な数字。テストの最高点、友達の数、1世紀の長さ、と。
それとそれと……とあちらこちらに思いを巡らせる彼女を、僕は肩を竦め100円よりは随分と値の張るコーヒーの湖面越しに眺める。
「ところで何の用があって僕を呼び付けたんだ?」
「そう、その質問を待ってました」
彼女はそういうとにやりと笑い何処からかホワイトボードと黒のマジックペンを持ち出し、そして念入りに準備していたかのように流暢な口調で話し始めた。
「ハンドレッドデイズってちょうどカップルが付き合い始めて倦怠期に入るくらいの日数らしいのです」
あんまりいい物でないのかボードとペンの擦れる音を出しながら直線を描き、そしてその棒の上に男と女の絵が貼り付けられる。「手作り?」と聞くと得意気に鼻を鳴らしたのでスルーする事にした。
「実を言うと、死んだ姉の形見なの......」と突然打ち明けられたのだ。
僕は一人っ子じゃなかったのかと呆れた顔で返すと彼女は「もうちょっと気に掛けて欲しかったんです」と膨れっ面でそっぽを向いた。成る程、よく見ると男の絵には僕のお気に入りのバッグが、女の絵には彼女の髪飾りが書き込まれていた。
「……それで、そのホワイトボードの僕達はこれから何をするんだ?」
観念したように声をかけると「気付いてくれましたか」と僕に花が咲くような笑顔を向けてきた。……目が少し怒ってるように見えるのは気のせいだと思いたい。
しかし、気のせいではなかったようだ。女心はまるでわからない。ただ彼女が怒った時の対処法はよくわかっているつもりだ。僕はじっと彼女の目を見る。そして、
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